オールド・デイズ [memories]
今から20数年前、私はまだ中学生で、我が家は市営団地から一戸建てに移り住んだ。
住んでいた団地からその家までは徒歩で15分くらいのごく近い距離だったけれど、「競売」で手に入れたその家への引越はいろんな意味で今も思い出に残っている。
小さな頃からなぜか園芸が好きで、市営団地の植え込みの枯れかかった芝生を剥がし、マリーゴールドやおくらの種を植え、大人もビックリするような一角をひとりで作ってしまった私。イギリスにグリーンゲリラという活動があるが、私の中ではこの頃の活動はまさにそのグリーンゲリラ的活動だったように思っている。
中学に入って間もなく、何やら「入札」やら「競売」やら「裁判所」やら「強制退去」なんて言葉が両親の会話からよく聞かれるようになって、我が家は一戸建てに引越をした。
夢にまでみた「庭」のある家。でも、事情が事情だっただけに先住者は庭も家の中も荒れ放題で出て行ったままで、毎日毎日掃除、掃除の日々。台所もお風呂も凄いことになっていて、夜になると台所は「ゴキブリの運動場」だった。
家の中をかたずける事が大変で庭は随分長い間放置されていたが、父親の知り合いに植木屋さんがいたので、ほどなく庭は大きな石と梅が植えられ体裁が整えられた。
が、内心、私は不満だった。その頃、イギリス風の庭という認識はなかったものの、私がいじりたかったのはそういう庭で巨石や松や梅が配置される日本庭園ではなかったのだ。私とは逆に親はそんなに手入れの必要の無い日本庭園風の庭でいいと思っていたようだ。いや、それより何より、家の中のかたずけが大変で庭にまで手がまわらなかったという方が正しいのかもしれない。植木屋さんがやってくれると言うならお任せなのだ。
植木屋さんは何百キロもある大きな石を庭にクレーンで運び入れ、満面の笑みを浮かべ「雨に濡れると綺麗だよ〜」と言った。どうも引越祝いにプレゼントしてくれたらしい。(最悪だ)
「苔が生えるともっといいよ」
(苔!!!!)(最低)
中学生の私には理解できない世界だった。
落胆した気分で過ごしているうちに、ふと庭の隅にスペースがある事に気がついた。
斜面に建てられたその家は面した道路から階段を上がって家に入るようになっていた。その階段がなぜか家の一番はじではなく、80センチ程の幅を残し掘られていたのだ。階段の横は幅80センチ長さ2メートル程の細長いスペースがある。
まだ手つかずになっていたその場所は元気のない植木でごちゃごちゃとしていた。母親にその場所の植木の処分をしてもいいか聞くと案外あっさりとOKが出た。
つづく
























グリーン・ゲリラは日本庭園の一角に80cm×2mのイングリッシュ・ガーデンを作ったのか?
次回は是非、お庭の位置関係を図にしてください。
by ビアンカ (2006-04-13 13:31)
こんにちは~♪ ヾ(=^▽^=)ノ
大きな石・・・どけたくても無理ですものね・・・。
私もゲリラ活動を再開してますよ♪w
水を差す害虫は、ゲリラ的に応戦の予定!!ww
お話のつづきが楽しみです♪
by かえる妻 (2006-04-13 19:37)
こんにちは。
ん〜〜〜、続きが楽しみですぅ!
by kugna (2006-04-15 15:13)
>ビアンカさん
へたくそですが、絵を描いてみました。わかりますか?
>かえる妻さん
大きな石は植木屋さんでも命がけで真剣勝負って感じで作業されてました。
>veneridiさん
ご期待に添える結末ではない気もします(笑)続き、書きました。
by hama (2006-04-18 09:58)